@千葉市花の美術館-前庭
カメラのレインカバーってのがあるのよ。カメラ買った時にほぼ同時に買ったんだけどね。
実際に使うときの為に何回か家の中でシミュレーションしていたことはあったんだけど、きのう初めて使ってみた。
小雨だったし、降ったり止んだりの天気だったからテストと言うか練習するにはちょうどいいと思って。
実際雨の中で使ってみたら、これがまたファインダがぜんぜん鮮明に見えないんでやんの。ビニールを一枚通して見るから見難くなることはわかっていたんだけど、雨の水滴が付くと、もう全然ダメだった。ちょっと拭いたくらいじゃ滲んじゃってサ、ボケボケ。
結局ビニールをまくって直接ファインダを覗いたんだけど、カメラは濡れちゃったよ。
レインカバーはオートフォーカスで撮影できる被写体じゃないと使い勝手が非常に悪いものだった。
※写真は別の日に撮った前ボケの練習写真。グリーン部分もすべてコスモス。
追記:
というわけで、レインカバーをしたまま撮影するなんてことはやめて、モンベルのレインカバーを雨の日の移動用に使ってます。
3本の指に入るお気に入りレンズ。
30年以上このレンズを使っている。このレンズの良さを知ったのはD70を使い始めてからである。ただの廉価版の望遠ズームだと思って使っていたのだが、デジタルになってから、ディスプレイ上で原寸で描写性能がわかり、初めて良いレンズだということがわかったのである。
このレンズの解像感は並外れていた。数値的に良いレンズは他にたくさんある。そして、このレンズの巷での評判はとても低い。
だが、その評判の悪さの一番の原因は”腕”であると断言できる。手ブレをしっかり抑えなくては、このレンズの良さはわからない。
ハレ切りやフードの着用も必須である。
まぁ、欠点は少なくない。
一つめの欠点は、逆光に弱いこと。ハレーションが多く出るのは昔のレンズはだいたいがこんなものなので、特に劣っているわけではないと思う。コントラストも低い。
二つめは収差。軸上か球面収差がある条件下で派手に出る。強い点光源などは点が滲んでしまうことがある。例えば逆光で噴水のしぶきを撮るような場合、デジタルカメラのベイヤー配列素子のせいもあるのだが、強い光を放つ点のまわりにサイケデリックな色調の緑とピンクの縁取りが出てしまうのだ。これは最近の現像ソフト「NX2」で消し去ることができるようになったので、RAWで撮ってる場合は欠点から外してもいいかもしれない。
三つめは、構造上の問題である。このズームレンズは懐かしい直進式ズームを採用している。直進式のズームは手持ち撮影時、とんでもない速さで素早くズーミングを決めることができるのである。だが、この点が逆に大きな欠点となっている。その理由は三脚使用時に、上方向や下方向へレンズを向けると自重で鏡胴が動いて画角が変わってしまうことである。困るのは、ズリ落ちる角度がその時々で違うことである。この角度までは安全という線がハッキリしない。振動などが加わる場合や、レンズフードやフィルタを装着するとさらにその重さでズリ落ちたりしてしまう。
四つめは、ピントリングといっしょに鏡筒が回ってしまうこと。PLフィルタを使う場合、ピントを合わせた後で角度をあわせる面倒な手順が必要となる。
・・・欠点と言えるかどうかわからないが、絞りの形状が多角形なので嫌がる人がいるかもしれない。
利点は、3つある。
一つめは、解像感が高いこと。湾曲歪もズームレンズの中では特に優秀で、ほぼ歪がないと言ってよいと思う。
二つめは、軽いこと。200mm望遠がこんなに軽くていいのだろうか・・といつも思う。
三つめは、ボケの美しさ。個人的にどんなに欠点が多くても、このズームのボケの良さにすっかり惚れ込んでいる。基本的な光学設計のレンズ構成のためか、ボケが非常にやわらかい。ピントがきっちり合ったメインの被写体をとてもやさしくとろけるようなボケの背景が包んでくれるのである。※ちなみに、ほぼ同じ焦点のVR 70-200mm F2.8G も持っているが、こちらは報道カメラマン用に物の形をカッチリ写すという性格であるため、ボケはあまり美しくない。しかも非常に重くて扱いにくい。特に花などをアップで撮影する場合には、背景に気をとられるため、安心して撮影することができないことが多い。
JPEG一発撮りの人には薦めないが、RAWで撮っている人なら一度は試してみて欲しいレンズだと思う。