DCRAW を使ってみる –7– ハイライト回復

2010.01.31. Sun 06:33

今回は dcraw のオプションの一つであるハイライト回復( -H )について。

dcraw をデフォルトのまま処理したものは、メーカやサードパーティー製のRAW現像ソフトで出力したものと比べてハイライトが飛んでいることがわかる。
▼比較画像は全体の以下の範囲を切り抜いたもの

▼dcrawMS -v -w +M -T -6 -g 2.4 12.92(左)。photoshop 初期設定(中)。NX2 設定なし(右)。

画像クリックで原寸拡大(ヒラタアブの複眼の部分のトーン表現の違い)

photoshop と NX2 で処理した画像はどちらも初期設定のままであるが、ハイライトはうまく処理されているようである。
dcraw で同じような感じになるよう -H オプションのパラメータを変えて試したところ、パラメータに 4 を指定すると同じような感じの諧調になることがわかった。

dcraw の -H オプションは0から9まで設定できる。
0=白のまま(初期値)
1=ピンクで残す
2=ブレンド
3から9=再構築
4はリビルドの下から2番目である。

ただし、-H オプションを使用すると画像全体の明度が下がってしまうので、明度の調整が必要になる。
明度が上がることで自然に彩度が下がってネムイ画像になってしまうが、dcraw には彩度を上げるオプションはない。
ペイントソフトで彩度調整とトーン調整がどうしても必要になる。

▼dcrawMS -v -w +M -o 0 -T -6 -g 2.4 12.92 -t 0 -H 4 -b 2.0 -k 0(左)。左の画像をペイントソフトで暗部のトーンカーブと彩度を調整(右)。※

画像クリックで拡大

明度オプション( -b )のパラメータは2まで上げている。

※NX2 で出力した画像に似せてみたが、やはりソックリにはならない。Nikon は赤の彩度を抑え緑と青の彩度を上げている感じだ。これが独自の色味付けであることがわかる。RGBモードのトーンコントロールだけじゃちょっと真似できない。それと暗部をしっかり締めている。報道写真を意識した”撮って出し”がどうしても必要なプロ用のいかにもな味付けである。

RawTherapee もデモザイクのエンジンは dcraw なので、ハイライトの諧調はデフォルトのままでは白トビを起こしてしまう。
その調整方法は次回。



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