KENKO オート接写リングセット(デジタルカメラ対応版)のテスト撮影



以前から望遠ズームレンズの最短撮影距離がもっと短くならないかと思っていた。
テレコンバータ使用の場合、最短撮影距離は変わらず、像倍率があがるので似たような効果があるが、撮影位置が限定される場合には接写リングを組み合わせるのがいいようだ。
ただ、接写リングはレンズの追加がないので画質が変わらないかと言うと、これがそうでもなくて、元々のレンズが持つ本来のニュアンスが崩れてしまうようだ。

今回は、KENKO「オート接写リングセット(デジタルカメラ対応版)」を D70 と AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) の組み合わせでテスト撮影してみた。
最短撮影距離1.5m(AF時、MF時は1.4m)が、接写リングの「12mm」使用で、約60cm(ズームワイド端)~1.3m(ズームテレ端)の間でAFでピントが合うようになる(レンズ先端から被写体までの距離「ワークディスタンス」は、約30cm~1m)。
また、AE、AFに加え、VRもすべて動作した。

テレコンバータと接写リングの大きな違いは、接写リングをズームレンズに付けた場合、レンズのズーム操作は本来のズーム機能はほぼなくなり、被写体との距離の調整となること。
ズームで被写体のサイズを変えることは、ほぼできないと考えたほうがよい。
画角による背景の変化はマクロ撮影でも重要だが、しつこく書くが、撮影倍率ではなく、「被写体との距離調整にズームを使用する」ことがメインの機能になる。

・この写真は、3つの接写リング(12mm、20mm、36mm)をすべて使用してみたもの(三脚使用、VRオフ)。
・こんなに重いレンズを付けるもんぢゃないね。決してボディだけ持つなんてことはしないほうがいい。
大げさに言うと、結合部が4つにもなるせいで全体がしなってしまう。
・尚、被写体を同レンズの付属フードに接触させてピントが合うズーム値は105mm近辺。
もう少し「病的」に表現すると、レンズに刻印されている105の文字の0の右端の位置でピントが合う。
ワークディスタンスは約8cm。
・ワイド端の70mmではレンズ前約1cmでピントが合う。これが最高倍率であるが残念ながら等倍まではいかなかった。しかし、当然ながらピントが合うと言うだけで実用にはならない。
こういう実験をやると、マクロレンズのすごさが実感できるね。
Ai AF Zoom Micro Nikkor ED 70~180mm F4.5~F5.6D が欲すぃ!!
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D70 + AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF)
+ KENKO EXTENSION TUBE 12mm + 20mm + 36mm
ISO200 1s f/16 +0.3EV 180mm(270mm)
NC
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