ロモ・ルック
自転車の世界では「ルック車」という見かけだけで性能が伴わない安~い製品がありますが、カメラの世界にもそれと同じような製品があります。その中でも代表的なのがロシア製のロモ(*1)というカメラで、写りは最悪、フィルムに外光が入り込んだりピントという言葉さえ知らないかのような、とにかくどこをとってもすべてが粗悪なカメラなんですね。わかりやすく言うと、カメラのバッタモンとか、なんちゃってカメラってなところでしょう。
まぁ、真面目(?)に写真を撮ろうというような人にはこのカメラは困った画像しか生成してくれません。
ところがこの「ダメダメの感じがいいの~!」(*2)なんつー、よくわかりませんが、このカメラで撮った日常的ななんてことないスナップ写真を「ゲージツ的!」として、ひとつの表現として積極的に撮っちゃおうよ! なんて人たちがジワリジワリと増えてきたんですね。も、何十年も前のことですけど。
プロ写真の世界では、カメラはますます高性能になって表現力が高くなっているのに、最近でもロモで撮ったようなトイカメラ風の画像を好む人はたくさんいます。
で、このフォブログの LOMO look は、「ゲージツ」云々はヌキにして(256%)、色と露光ムラのダメダメ感だけをシミュレート(*2)した写真をカテゴリのひとつとして加えました。
*1:ロモについては wiki に詳しく載ってます。中国製のホルガというルックカメラも人気があるようです。
*2:簡易なプログラムなのでレンズ収差までは再現できてませんが、もっと本格的にやるなら、色相別に(まぁせめてRとBだけでも)放射的にブラーをかけるとか、その他、滲みやハロまでシミュレートするとおもしろいかも。
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