土曜日、いつものようにフラっと寄った中古カメラ店でどうにも気になる外観のレンズがあった。
TOKINA AT-X287AF PRO SV 28-70mm F2.8。
これ、新品でも5万もしないレンズらしい。F2.8通しでこの値段は・・。
ここでおかしいと気が付けばよかったんだけどね、ナント、店を出た時にはカメラに装着されていた。
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D70 + TOKINA AT-X287AF PRO SV 28-70mm F2.8
ISO200 1/80 f/3.2 -0.3EV 58mm(87mm)
NC
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デジタルカメラに何も対処していないレンズということはわかっていたつもりだったが、現像してみて驚いた。
色収差はドーンと派手に出るし、滲みもすごい! まるでソフトフォーカスレンズ。
古いレンズはいくつか持っているが、ここまで滲みが出るレンズは初体験。
レンズコーティングの差なんだろうか。※
色収差は、photoshopCSで低滅できるけど、滲みはどうにもならないね。
女性ポートレート用には、もしかしたらかなりおもしろいかもしれない。
※追記:
コーティングはフレアとゴーストを低滅させるが、滲みはレンズ収差が原因。
たぶん球面収差(とその補正方法)あたりでしょう。
※追記2:
このレンズは、だいぶ後になって再度GETしました。
開放F2.8での描写が極悪(*)なんですが、そのクセが他のレンズでは味わえないので。
*:D70もD200も撮像サイズはAPSなので、レンズの中心部の性能の良いところだけを使うので、
まぁどんなレンズでもフルサイズ使用時よりそこそこ性能が見かけ上は良くなるものなんですが、
このレンズは絞り開放時で周辺部が見事に乱れます。ダメダメレンズです。
でも、滲みとこのダメダメ感が気持ちにピッタリくる時があって、現在はお気に入りになってます(笑)。決してお薦めはしませんけれど。
追記3:
最近のレンズで、コーティング技術でフレアがほとんど出ないものがあります。
開発技術者が鼻高々になっているようですが、物撮りレンズとしてはとても優秀ですが、写真は物撮りだけが写真ではありません。
技術的に世界のレンズの頂点という宣伝をしてもいいとは思いますが、「性能が良い = 最高のレンズ」では決してありません。その逆でもありません。
肉眼では、強い光が視界の中に入るとちゃんと眼球内でフレアを起こします。
このフレアは映像として、そして撮影時の環境要素として記憶されます。
ふふ、こういう要素も写真には大事だと思います。
このあたりまでもっと研究が進むといいね。
っつわけで、記事タイトルを変更しました。
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